緑と水の公園都市 三鷹市
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みたかの教育2025年1月19日1面

■市立小・中学校における教育研究の取り組み

子どもたちの意欲を育てる
 市立小・中学校では、子どもたちの学びに向かう意欲や望ましい学習・生活習慣を育てるため、各校の教員が日々指導方法の工夫や改善に取り組んでいます。今回はその中で、令和6年度に各校で行った研究の取り組みを紹介します。

→指導課TEL29-9819

教育研究協力校
三鷹中央学園(第四中・第三小・第七小)
児童・生徒の自立した学びを目指して

 三鷹中央学園では、令和5・6年度の2年間にわたり、「児童・生徒の自立した学びを目指して〜児童・生徒一人ひとりの学びに着目した授業改善〜」を研究課題とし、学園一丸となって研究に取り組みました。学園生一人ひとりが生涯学び続けることができる資質・能力を育成するために、それぞれが問いをもって探究的に取り組み、協働しながら学びを深める姿勢を引き出すための授業改善を進めました。
 研究発表会当日は、小・中学校で14の研究授業を行うとともに、2年間の研究の取り組みについて発表し、100名以上の教育関係者が参加しました。
 今後は、研究の成果を市内小・中学校でも共有し、三鷹市の教育の推進に活かしていきます。

教育研究奨励校
連雀学園第四小学校
知的コミュニケーションを活かした学習指導の工夫

 第四小学校では、「知的コミュニケーションを活かした学習指導の工夫」を研究主題に、「特別の教科 道徳」を中心に教育研究を進めてきました。
 国や市の学力テストや児童による授業評価アンケートなどの分析を通じて課題を明らかにしたうえで、「問題解決的な学習」「ICT機器の利活用による個別最適な学びと協働的な学びの一体的実現」「学びに向かう集団づくり」を柱に、子どもたちが道徳的な価値について理解を深めようとしたり、他者と積極的に対話をしようとしたりするなど、学び続けようとする姿勢を引き出すための授業改善に取り組みました。
 研究の成果は、2月7日(金)の授業公開を通して、保護者や地域の皆様にも発表します。

食育研究指定校
おおさわ学園(第七中・大沢台小・羽沢小)
楽しく・かしこく食べて元気!

 おおさわ学園では、子どもたちが生涯にわたって健やかに生きていくことができるよう、食に関する正しい知識や望ましい食習慣などを身に付けることを目標に食育の推進を図っています。
 小学校では、近隣の農園の協力のもと、子どもたちが農作業や農作物に親しむ機会を多く設けてきました。
 中学校では、「時間栄養学から学ぶ中学生の健康と食事」をテーマに講演会を実施したことで、朝食を食べることや成長期に必要な栄養をしっかりとることの大切さに気付き、自身の生活習慣を振り返る機会となりました。
 今後も、子どもたちが考案した献立を実際に給食として提供するなど、食や食文化に関する理解を深めるための取り組みを進めていきます。

探究カンファレンスin三鷹の開催について
 教育委員会では、これまでの学校教育で行われてきた「能力開発」から、子どもたちの探究心を育てる「興味開発」にも力点を置いた授業づくりを目指し、三鷹市内の(株)探究学舎と協働で教員研修を行っています。
 この取り組みの成果として、参加している教員による授業発表を以下の日時で実施します。ぜひお越しください。
日時 2月1日(土)午前9時〜午後1時15分
会場 三鷹中央学園第三小学校
申込 不要(市立小・中学校の児童・生徒は学校から配付されるチラシをご覧ください。)

→指導課TEL29-9819

※写真はPDFをご覧ください。


■教育委員の就任

令和6年10月16日付けで、三瓶恭子(さんぺいきょうこ)氏が三鷹市教育委員会委員に就任しました。任期は4年間です。


■教育長コラム「『学校風土』の改善−自分が大切にされていると感じる場へ」

教育長
松永 透
(まつなが とおる)

 10月1日付けで教育長に就任した松永 透です。私は元々中学校の英語科の教員です。三鷹市教育委員会に来て以来16年、コミュニティ・スクールや小・中一貫教育を担当し、地域の皆様や先生方とともに学園の基盤を作り、推進する仕事に取り組んできました。特に、連雀学園第一中学校での校長としての4年間は、「コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育」の仕組みを実践に落とし込みながら、市民総ぐるみで義務教育を支える三鷹市の地域力のすごさを体感させていただきました。

 現在の学校教育の課題は非常に複雑な様相を呈しています。学校は子どもたちが「安全・安心で快適な学校生活」を送れるよう、多様性を認め合い、自分が大切にされていると感じる場への転換が求められています。私たち大人は、子どもたちの意見にきちんと耳を傾け、もっと子どもたちを信じ、待ち、失敗が許される風土の中で一人ひとりに寄り添う必要があります。こうした「学校風土の改善」が、一人ひとりを真に大切にする教育の実現には不可欠であり、そうした風土の中で、授業が「面白い、楽しい、わかる」ということや、子どもたちの「好き」や「得意」を伸ばし、興味開発など未来につながる学びに向けた授業改善と学校づくりを推進していきたいと考えています。

 今、教育委員会では市長部局と連携し、学校を核とした地域づくりに取り組んでいます。子どもたちや学校を縁としたつながりである「スクール・コミュニティ」を拡大し、子どもたちの学びや育ちを見守り、支援するネットワークを大きく広げていきたいと思っています。大人にとっても地域とのつながりが広がり、学びや気づきの機会を得ることができます。ぜひ、様々な機会に学校の内外で子どもたちの支援の輪に加わり、三鷹の宝である子どもたちと関わっていただけるよう、市民の皆様のご協力をお願いいたします。

令和6年10月1日付けで、松永透氏が三鷹市教育委員会教育長に就任しました。任期は3年間です。
【略歴】
昭和63年4月より公立学校教諭として勤務。平成21年4月から三鷹市教育委員会事務局教育部指導課統括指導主事、平成25年4月から平成29年3月まで連雀学園第一中学校長を務める。三鷹市教育委員会事務局教育部指導課長、教育部総合政策担当部長、教育部長などを歴任。

※写真はPDFをご覧ください。


※詳細はPDFをご覧ください。


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