みたかの教育2022年9月18日1面
■想いをつなぐ三鷹の給食
市立小・中学校の学校給食は、校内の給食室で調理する「自校方式」により、出来立ての給食を子どもたちに提供しています。各校に栄養士を配置し、栄養バランスを考慮した献立作成や食物アレルギー対応を行い、子どもたちが安心して給食を食べられるよう工夫をしています。また、三鷹産野菜を取り入れた献立や、季節や行事に合わせた献立を提供するなど、給食を通した食育を推進しています。
→学務課TEL29-9815
三鷹産野菜をたっぷり使用
カレーライス&サラダをめしあがれ
〜令和4年7月「三鷹産野菜の日」の様子〜
7:00
本日の野菜、お持ちしました!(たまねぎ50キロ)
11:00
850人分の野菜を下ごしらえし、大鍋で煮込むのは一苦労。子どもたちの笑顔が楽しみです。
12:15
教室にカレーが届きました。協力して配膳します。
12:30
みんなでいただきます!
農家さん
近所の畑でどんな野菜がどうやって作られているか、給食を通して興味を持ってくれたら嬉しいです。
調理員さん
野菜をおいしく食べてもらえるように、切り方やゆで加減も工夫しています。
子どもたち
授業中の教室にもおいしそうなカレーの香りが漂ってきて、おなかが鳴ってしまいました。
三鷹の野菜は「愛の味」がしました。
先生
子どもたちは授業の中で農家さんからお話を聞き、三鷹産野菜の特長や育て方を学んでいます。
事務局職員
給食における三鷹産野菜の使用率は、皆さんのご協力によりこの2年で2倍以上増え、令和3年度には17%を超えました。
三鷹産野菜を食べるといいこといっぱい
み みんなで応援、三鷹の農業
た 誰が作ったかわかって安心
か 環境に優しい 地球も嬉しい
し 新鮮な野菜のおいしさが楽しめる
栄養士から
給食には、愛情を込めて野菜を育て、朝早くから配達してくれる農家さんやJAの皆さん、全校分を時間内に準備してくれる調理員さんなど、たくさんの人の想いが詰まっています。
その想いが子どもたちに伝わるように、毎日の献立作成や情報発信の方法に工夫を重ねています。
収穫体験
学校農園での栽培、収穫などの体験活動を通して生産者や食への感謝の心を育てる取り組みを行っています。
チリ料理を食べてみよう
東京2020大会でチリ共和国のホストタウンになったことにちなみ、チリの家庭料理を献立に取り入れ、給食を通してチリの文化に理解を深めています。
■教育委員コラム「三鷹の教育」
教育委員会 委員
畑谷貴美子(はたやきみこ)
三鷹市では新型コロナウイルス感染症の感染対策をしながら、子どもたちの学びを止めないよう、令和3年1月より市立小・中学校の児童・生徒に1人1台の学習用タブレット端末を貸与し学習の中に取り入れております。
ご承知のとおり、デジタル技術の急速な普及で子どもたちの学習環境は大きく変わってきています。デジタル世代の子どもたちにとって、スマートフォンやタブレット端末は生活必需品になってきています。そんな中、食事中も入浴中もスマートフォンを手離せない我が子を心配する方も少なくないのではないかと思います。教育委員会、各学校では、安全・安心に活用してもらうために「活用のルール」を策定し指導しております。ご家庭でもお子さんたちと話し合い、家庭での「マイルール」を決めて快適に活用していただければ、より安心できるのではと思います。
私は教育委員として市立小・中学校を訪問し、児童・生徒の学習状況を見せていただく機会が多くあります。授業の中で子どもたちが学習用タブレット端末を駆使して級友同士で協力しながら解答を導き出す様子を目にし、頼もしく感じます。デジタル時代が進む一方で、家族間の日常会話の中で子どもたちが言葉を覚え、物の考え方を身に付けていくことはとても大事なことと思います。子どもは家族の話し言葉を「音」で耳にし、「言葉」を覚えて育つものと存じます。ご家庭でも動画などデジタル映像を活用しながら楽しんで会話することも、子どもたちの豊かな成長につながるものと思います。
三鷹市では令和3年度より、子どもたちの「どうして?」「もっと知りたい!」を引き出し、自ら進んで学ぶ姿勢を重視する視点を取り入れた新しい授業づくりについて、先生方が中心となり研究を重ねております。お子さんたちの姿を通して探究的な学びへの挑戦を見ていただけるよう期待していきたいと思います。