みたかの教育2021年9月19日1面
■「全国コミュニティ・スクール研究大会in三鷹」「三鷹教育フォーラム2021」を開催します
オンライン開催
11/6(土)
「コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育」をさらに発展させるとともに、これからの「スクール・コミュニティの創造」に向けた契機として、11月6日(土)に「全国コミュニティ・スクール研究大会 in 三鷹」「三鷹教育フォーラム2021」をデジタルフォーラムとしてオンラインで開催します。三鷹市におけるコミュニティ・スクールの取り組みの成果と展望を全国に発信しますので、市民の皆様もぜひご参加ください。
→教育政策推進室TEL内線3221
「全国コミュニティ・スクール研究大会」について
全国の教育委員会・学校などによる先進的な事例の発表や意見交換などを通じて、コミュニティ・スクールの導入拡大や学校と地域の協働活動の取り組みの充実を図ることを目的としています。令和2年度から、主催団体である「全国コミュニティ・スクール連絡協議会」の会長市を三鷹市が務めています。
メインテーマ
コミュニティ・スクールから始まるスクール・コミュニティの創造
第1部
10:00 全体会
貝ノ瀬滋教育長から、「これからの三鷹の教育の展望」について発表を行います。また、鈴木寛氏から、国際的な教育政策の動向を踏まえたコミュニティ・スクールの今後のあり方についてご講演いただきます。
開催市取組発表
教育長
貝ノ瀬 滋
基調講演
東京大学教授・慶応義塾大学教授
鈴木 寛 氏
第2部
13:00 分科会(1)三鷹市の各学園に加え全国の9の教育委員会・学校が事例発表を行い、地域との連携・協働による学園・学校づくりの取り組みをご紹介します。
第1分科会
テーマ 社会に開かれた教育課程の実現に資するコミュニティ・スクール
発表 三鷹の森学園、光市立室積中学校(山口県)、上越市立春日小学校(新潟県)
第2分科会
テーマ 地域の課題解決に資するコミュニティ・スクール
発表 鷹南学園、大槌町教育委員会(岩手県)、栃木市立寺尾小学校・寺尾中学校(栃木県)
第3分科会
テーマ これから始める・継続していくコミュニティ・スクールづくり
発表 朝日町教育委員会(富山県)、牧之原市立萩間小学校(静岡県)、京都市立西総合支援学校(京都府)
第4分科会
テーマ これまでの取組を生かした持続可能なコミュニティ・スクールづくり
発表 にしみたか学園、大町市立大町北小学校(長野県)、和歌山県立橋本高等学校(和歌山県)
15:20 分科会(2)三鷹市のコミュニティ・スクール委員会による学校や地域に関する熟議の様子をご紹介します。児童・生徒や教員も参加しますので、ご注目ください。
A分科会
テーマ 子どもに身に付けさせたい力、子ども自身が身に付けたい力
発表 東三鷹学園
B分科会
テーマ 地域資源の活用等
発表 おおさわ学園
C分科会
テーマ パワーアップアクションプランの改訂
発表 三鷹中央学園
D分科会
テーマ 子どもが考えるこれからの連雀
発表 連雀学園
●参加申込方法
本大会・フォーラムの視聴には、事前にお申し込みが必要です。右の二次元コードからお申し込みください(市ホームページからもアクセス可)。
申込期限 10月31日(日)まで
■学校における新型コロナウイルス感染症への対応について
市立小・中学校では、児童・生徒の学びの保障はもとより、学校が居場所やセーフティネットとしての役割を担っていることから、2学期についても一律に休校などは行わず、感染症対策を一層徹底したうえで、教育活動を実施しています。
児童・生徒が登校できない場合であっても、1人1台のタブレット端末を活用した授業のオンライン配信、アプリによる課題の提示・共有などにより、全校において学びを止めない体制を整えています。
また、児童・生徒を感染症から守るため、ご家庭においても新しい生活様式の実践をはじめ、学校から配布されているチェックリストの活用など、引き続き感染症対策の徹底へのご協力をお願いします。
学校における新型コロナウイルス感染症への対応については、市ホームページの「【まとめページ】新型コロナウイルス感染症に関する情報一覧」からご確認いただけます(右の二次元コードからもアクセス可)。
→指導課TEL内線3246
■教育委員コラム「「ルール」の意味を考える」
教育委員会 委員
松原 拓郎(まつばら たくろう)
5月に教育委員会委員に任命されました。
私は三鷹を含む多摩地域で弁護士として活動をしており、子どもに関わる課題についても意識的に取り組んでまいりました。また私自身も、保護者の立場として地域や学校等に関わり、その中で様々な経験をしてまいりました。その公私の経験を、三鷹のすべての子どもたちのために活かしていく所存です。
「子どもの権利条約」というもの(「ルール」)があります。そこには「子どもの意見表明権」という条文があり、大人は子どもの意見をきちんと聞かなければならない、とされています。これはなぜでしょうか? ここで大切なことは、「そう書いてある条約・法律(「ルール」)があるから」ではなくて、「子ども一人一人が、尊厳ある、かけがえのない存在であるから」子どもの意見を聞くことが大事なのだ、という、「ルール」の根本的な意味を確認することだと思います。このような「ルール」に限らず世の中には様々なことがありますが、「大人」の側が常にその出来事の意味を自分の頭で考え、子どもにその考えたことを伝え、そして子どもにも考えてもらい、意見交換をして、一人一人が尊重されて育っていく場(コミュニティ)を作っていく。私は委員として、そのようなお手伝いをしたいと考えています。
また委員就任以来、三鷹の教育現場や教育委員会を拝見していて、そこでは子どもたちの教育への熱意溢れる大人たちが日々奮闘していることを、この間あらためて感じています。その想いをコミュニティ作りにより一層活かせるように、そして子どもたちの未来につなげていけるように、私にできることを見つけ、役割を果たしていきたいと考えています。
これから4年間の任期ですが、よろしくお願いいたします。
松原拓郎氏は、令和3年5月26日付けで三鷹市教育委員会委員に任命されました。任期は4年間です。
【略歴】弁護士(東京弁護士会所属)。武蔵野法律事務所、多摩パブリック法律事務所などの勤務を経て、令和元年10月に井の頭法律事務所開設。三鷹市男女平等参画相談員、権利擁護センターみたか運営委員会委員を歴任し、現在は、同委員会委員長、一橋大学法科大学院非常勤講師、白梅学園大学非常勤講師を務める。