みたかの教育2021年4月18日2面
■令和3年度の主要な施策と予算
令和3年度の市の一般会計の予算額は732億4千227万6千円で、教育費は82億6千532万5千円(一般会計に占める割合は11.3%)です。
教育委員会は事業計画に基づき、次のような施策に取り組んでいきます。
→総務課TEL内線3213
スクール・コミュニティの創造に向けた取組と「教育フォーラム2021(仮称)」などの開催《拡充》 1千989万円
スクール・コミュニティの創造に向けて、市内の関係団体からなるスクール・コミュニティ推進委員会(仮称)を設置します。
また、情報発信の機会として、11月6日(土)に「教育フォーラム2021(仮称)」を開催します。全国コミュニティ・スクール連絡協議会の会長市であることから、同フォーラムの開催にあわせて「全国コミュニティ・スクール研究大会in三鷹(仮称)」を同時開催し、コミュニティ・スクールの取組について一層の充実・発展を図ります。
こうした機会にあわせて、全7学園で学園歌CDを制作し、より一体感のある学園としての教育を推進するとともに、三鷹市の取組による成果をPRする素材の一つとします。
民間プログラムを活用した道徳教育の推進《新規》 75万円
民間の道徳プログラムを活用して、教科における学力向上だけではなく、子どもたちが夢をえがき、日々の選択が夢の達成に影響していることを学習する教育プログラムを導入し、知的発達から情緒的発達、社会性の発達まで、一人ひとりの成長を総合的に育成します。
みたかジュニアビレッジ事業の実施《新規》 169万8千円
多様な地域団体などと連携し、第四中学校において、農業体験を通して収穫物の商品開発から販売、収支報告まで、地域の専門家からの助言を受けながら実践する「キャリア・アントレプレナーシップ教育」(※)を放課後の活動として実施します。
(※)チャレンジ精神や創造性など起業家がもつような意欲と能力を養うアントレプレナーシップ教育に、勤労観・職業観とともに自己の個性を理解し、主体的に将来を選択していく態度を育むキャリア教育の要素をあわせて実施する教育のこと。
教育支援の充実《拡充》 2千329万1千円
適応支援教室A‐Roomにおいて、発達段階に応じたきめ細かな支援を行うため、施設を拡張するとともに体制を強化します。在籍校と連携しながら長期欠席傾向にある児童・生徒に対して学習機会を保障し、社会的自立や学校復帰に向かえるよう支援を行います。
学校における労働安全衛生管理体制の強化《新規》 78万円
令和2年度に策定した「三鷹市立学校の教育職員の在校等時間の上限等に関する方針」を踏まえ、産業医を選任し、長時間労働への面接指導や保健指導を行うなど、労働安全衛生管理体制を強化することで組織的に教職員の健康確保を図ります。
三鷹教育・子育て研究所における今後の三鷹市の教育の方向性の検討 212万1千円
令和2年度に三鷹教育・子育て研究所に設置した「三鷹のこれからの教育を考える研究会」において、スクール・コミュニティの創造、個別最適化された学びの実現、地域資源を活用した学びの推進など、引き続き、今後の三鷹市の教育の方向性について調査・研究を行います(3面参照)。
「学校施設長寿命化計画(仮称)」の策定と大規模改修工事などの推進 2億3千154万4千円
学校施設の建替えを見据えた効果的・効率的な改修を進めるために、令和4年度に策定を予定している「新都市再生ビジョン(仮称)」の中で「学校施設長寿命化計画(仮称)」の策定に取り組むとともに、平成30年度の老朽化対策調査結果および現状を踏まえ、早急に対応が必要な箇所について改修工事などを実施します(下記参照)。また、森林環境譲与税などを活用し、第五小学校に多摩産材の木製ロッカーを導入します。
空調設備の学校体育館への整備と計画的な更新 7千361万1千円
夏季の熱中症対策や避難所としての機能強化を図るため、災害時のリスクを踏まえ、都市ガス、LPガス、電気の分散型熱源の考え方に基づき、東京都の補助制度を活用して、全小・中学校の体育館に空調設備を整備します(下記参照)。
また、老朽化した校舎の空調設備の計画的な更新を行い、快適な学校環境を整備します。
【令和2年度3月補正予算対応】
●学校空調設備改修工事の実施(下記参照) 1億4千659万3千円
中学校における防災用ヘルメットの整備《新規》 544万3千円
地域防災活動の担い手として活躍が期待される中学生が、災害発生時などに安全に避難し、地域防災活動などに参加できるように、生徒の防災用ヘルメットを全中学校に配備します。
学習用タブレット端末などの活用 2億8千16万3千円
令和2年度に整備した児童・生徒1人1台の学習用タブレット端末を効果的に活用し、児童・生徒の学習状況や興味・関心などに応じた学びを進め、個別最適化された学びの実現を図ります。
令和2年度に引き続き、東京都の補助制度を活用し、教員や児童・生徒がタブレット端末を円滑に利活用できるよう各学園に端末導入支援員を配置します。
また、児童・生徒数の増に伴い、タブレット端末を増設するとともに、充電できる環境を全小・中学校に整備します。
市立図書館における電子書籍サービスの提供《拡充》 214万5千円
「新しい生活様式」に対応した図書館サービスとして、また、図書館の閉館・休館時におけるサービス提供の拡充を図るために導入した「みたか電子書籍サービス」を拡充し、利用者の利便性向上を図ります(3面参照)。
[その他の事業]
●人権尊重教育推進校事業の実施《新規》 35万7千円
●学校給食の充実と効率的な運営の推進《拡充》 5億9千253万9千円
●第七小学校校庭拡張による良好な教育環境の整備《新規》 1億4千32万7千円
【令和2年度3月補正予算対応】
●小・中学校における感染防止対策などへの支援 6千419万6千円
●デジタル技術活用のための教職員の研修への支援 154万円
●学校トイレ改修工事の実施(下記参照) 1億3千815万5千円
■安全で快適な学校環境整備を進めています
●全小・中学校の体育館に空調設備を整備
学校施設は、児童・生徒が一日の大半を過ごす学習の場であるとともに、地域の防災拠点としての役割を担う施設でもあります。
夏季の熱中症対策と避難所としての機能強化を図るため、分散型熱源の考え方により、令和元年度から体育館への空調設備の整備に取り組んできました。
令和3年度は小学校12校の体育館に整備を行い、全小・中学校への整備が完了します。
市立小・中学校体育館空調設備整備状況
※表はPDFをご覧ください。
●空調設備改修工事
老朽化した空調設備を計画的に更新していきます。
○令和3年度の工事実施校
高山小学校( II 期)
※第一小学校の改修工事に向けた設計も実施します。
●トイレ改修工事
学校トイレの早期洋式化などを推進します。
○令和3年度の工事実施校
第六小学校(中央校舎)、北野小学校(校舎)、第四中学校(校舎 II 期)
●老朽化対策調査結果を踏まえた改修工事
早急に対応が必要な箇所について改修工事などを実施します。
○令和3年度の工事実施校
第五小学校( I 期)
※第二中学校の改修工事に向けた設計も実施します。
工事期間中は児童・生徒・保護者、近隣の皆様にはご不便をおかけしますが、安全確保を第一に進めますので、ご理解とご協力をお願いします。
→総務課TEL内線3223
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