緑と水の公園都市 三鷹市
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みたかの教育2020年4月19日3面

■学校と地域をつなぐ「スクール・コミュニティ推進員」の配置を拡充します

学校支援ボランティアとの協働による地域ぐるみの教育を目指して

 少子高齢化やグローバル化、情報化の中で子どもを取り巻く環境が大きく変化し、学校が抱える課題が複雑化、多様化する中で、これからの時代に求められる資質・能力を子どもたちに育むためには、地域と学校が連携・協働し、社会全体で子どもたちの教育を担うことがますます重要になっています。
 コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を推進している市内7つの学園では、より一体感のある学園運営や教育活動の充実・発展を図るとともに、「スクール・コミュニティ」の創造(学校を核としたコミュニティづくり)と、地域ぐるみの教育の実現を目指していきます。
 「スクール・コミュニティ推進員」は、こうした地域ぐるみの教育を広げるために教育委員会から委嘱され、学校と地域をつなぐ仕事をしています。平成30年度に「コミュニティ・スクール推進員」の名称で一部の学園で活動を始めましたが、令和2年度から名称を改め、全7学園に配置します。

→指導課TEL内線3245

 スクール・コミュニティ推進員の役割などについて、そのリーダー役である統括スクール・コミュニティ推進員の四柳(よつやなぎ)さんにお話を聞きました。

-スクール・コミュニティ推進員(以下、SC推進員)の役割について教えてください
 この4月から市内7学園すべてに、SC推進員が配置されました。これまで、各学園では、コミュニティ・スクール委員会が、学園・学校の教育方針を承認しながら、学校が目指す方向性を共有し、学校とともに汗をかきながら子どもたちの教育を担ってきました。SC推進員は、学校と地域のさらなる連携・協働を進めるためのコーディネーター(連絡・調整役)として、学園長校の職員室や事務室に席を持ち、学校と地域を行き来しながら活動しています。

-どのような人がSC推進員を務めているのですか
 コーディネーターというのは、個人と個人、組織と個人、組織と組織をニーズに合わせてつなぐのが役目で、言わば「縁の下の力持ち」のような存在です。これに意欲をもって取り組める方でなければ務まりません。さらに、学校の事情に精通し、地域に顔がきく人、というところでしょうか。PTAや地域子どもクラブ、住民協議会などでの活動を通じて、学校や子どもたちに長く関わり、コミュニティ・スクールを作り上げることに尽力され、地域の人脈づくりや学校との信頼関係づくりをされてきた人たちです。

-SC推進員として、具体的にどのような仕事をされているのでしょうか?
 学習ボランティアやサポート隊など、学校・学園内の支援組織をより充実させるためのシステムの構築や、みたか地域未来塾事業を実施するための基盤づくり、サポーターの募集、場の運営などを担っています。また、コミュニティ・スクール委員会とのつながりを深めるため、コミュニティ・スクール委員会の会議にも参加して勉強しながら協力体制を築いてきました。そこで学校のニーズを聴き取り、各学園のSC推進員は、自分の得意分野を生かしながら様々な活動につなげています。

-保護者や学園・学校の関係者でなくても、子どもたちを応援するボランティアに参加することはできるのでしょうか。
 もちろん可能です。学校支援ボランティアとして活動していただくにあたり、学校が育てようとしている子ども像を学校と共有し、同じ方向を向いて支援していただくことが重要です。まずは学校に関わるための基本的なルールなどについて理解していただく必要があると思っています。

-統括SC推進員としての今後の抱負をお聞かせください
 まずはSC推進員の皆さんの後方支援です。SC推進員の仕事は多岐にわたり、学園・学校ごとに環境やニーズが違うので、推進員全員が同じことをしていればいいということではありません。学び合いながら自分のすべきことを見つけていくための勉強会を開催したり、SC推進員からの相談にいつでも乗れるような体制を整えたりといった支援を進めたいと思います。また、学生やシニア世代などボランティアの裾野を広げるための活動や先生方や子どもたちと地域の方々との出会いの場となるような企画も考えています。

四柳千夏子(よつやなぎちかこ)さんプロフィール
上連雀在住。平成15年、第七小学校PTA代表を務めて以来、七小地域子どもクラブ「あそびバナナ」を立ち上げ、同クラブ地域コーディネーター、第四中学校PTA会長などを歴任。平成21年4月三鷹中央学園開園時にコミュニティ・スクール委員として携わり、平成23年から25年同委員会会長。平成25年から文部科学省の「CSマイスター」として、全国のコミュニティ・スクール導入推進のための講演活動など多数。一般社団法人みたかSCサポートネット代表理事。令和元年10月より三鷹市教育委員会統括コミュニティ・スクール推進員。

※写真はPDFをご覧ください。


■全市立小・中学校で校内通級教室がスタートします

 令和2年度から中学校でも校内通級教室が始まります。
 校内通級教室は、学習や学校生活をスムーズに進めるために、一人ひとりの課題に応じて個別や小集団での指導を行い、自信をもって学校生活が送れるように支援する場所です。これまで、全市立小学校で、5つの拠点校から教員が各校へ巡回して指導を行ってきましたが、令和2年度から、中学校の通級指導学級を校内通級教室に移行し、中学校においても巡回指導を始めます。
 校内通級教室に巡回する教員は、在籍校の教員と連携しながら児童・生徒を支援していきます。教育委員会では、インクルーシブ教育の理念に基づき、学びの場の連続性を大切にする教育を目指します。

→学務課TEL内線3291

※表と図はPDFをご覧ください。


■適応支援教室「A-Room」を開設します

 長期欠席傾向にある児童・生徒のために、令和2年度から適応支援教室「A-Room」を開設します。A-Roomでは、在籍校と連携しながら、お子さんの状況を把握し、個に応じた支援を行うとともに、学習機会を保障することにより、自らの進路を主体的に捉えて、社会的自立や学校復帰に向かえるよう支援します。

対象:三鷹市立小・中学校に通う小学4年生〜中学3年生
所在地:第一中学校1階、教育センター2階(分室)
A-Roomの3つの機能
(1)学習機能
「長期に学校を休むと勉強についていけなくなるのではないか」というお子さんの不安を和らげるよう指導員が個別学習を支援します。
(2)カウンセリング機能
何に困っていて、どんなことに不安を感じているのか、専門職員がお子さんのカウンセリングを行い、ともに対処方法を考えます。
(3)保護者の相談機能
お子さんを巡るご家庭での困りごとの解決に向けて、保護者の相談をお受けします。

→学務課TEL内線3291

※図はPDFをご覧ください。
※A-Roomの「A」には、「Assist:支援する」、「Adjust:適応する」、「Advance:前進する」の3つの意味があります。A-Roomでは、お子さんの社会的自立と学校復帰に向けて、環境に適応し、前に進むことを支援します。


新型コロナウイルスの影響により、掲載している内容に変更が生じる場合があります。

※詳細はPDFをご覧ください。


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