緑と水の公園都市 三鷹市
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みたかの教育2019年9月15日1面

■市立小・中学校で英語教育の充実を図っています

 新学習指導要領では、英語の4技能のうち、「話すこと」が「話すこと(やり取り)」と「話すこと(発表)」の2領域になり、話す力が一層重視されます。今後は都立高校の入試にも、事前に実施する「話すこと」の試験結果を活用する予定になっています。三鷹市では、英語で互いの考えや気持ちを伝え合うことができる子どもの育成を目指し、英語教育の充実を図っています。

→指導課TEL内線3246

小・中一貫した三鷹市の英語教育
 “What sport do you want to watch?”“I want to watch wheel chair basketball. I like basketball.”“Are you good at basketball?”“Yes, I am.”これは、小学校6年生の児童の授業の中でのやり取りです。オリンピック・パラリンピックで見たいスポーツと、その理由を伝え合っていました。このように、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関連した学習も取り入れています。
 三鷹市では、小学校1年生から小・中一貫カリキュラムを活用し、小・中学校の連携の下で一貫した英語教育を行っています。子どもたちは、「英語を実際に使う」授業を通し、臆することなく英語を口にします。授業ではALT(外国人指導者)とのティーム・ティーチングを取り入れることで、児童・生徒の英語による会話や活動を活発にするとともに、教員が授業を行うために必要な英語力の向上を図っています。

小学校1年生から始める英語の授業
 小学校1年生から、ALTの活用以外にも英語の絵本や歌のCD・DVDなどの音声教材を活用し、本物の英語に触れる環境を作っています。英語でコミュニケーションを図る楽しさを経験させながら、英語への興味・関心を育てます。どの学年でも授業で習った表現を使って、会話や活動を楽しんでいます。

中学校の英語科教員による小学校への相互乗り入れ授業
 小・中一貫教育の中で、中学校の英語科教員が専門性を生かし、小学校の英語の授業を補助したり、児童の会話の相手になったり、指導方法について助言したりする、小・中学校間の相互乗り入れ授業を推進しています。

中学校のオールイングリッシュ授業
 中学校では、教員が英語を使って指導し、生徒同士も英語を使って、身近な話題について理解したり表現したりしてコミュニケーションを図る活動に取り組んでいます。生徒が、間違いを恐れず、積極的に英語を使おうとすること、英語を用いてコミュニケーションを図る体験を積むことを大切にしています。

教員の指導力向上に向けた研修の取り組み
 小学校では、英語の授業づくりについての研修、ALTによる英会話の研修、評価についての研修など、教員の力量や経験に応じた研修を実施しています。中学校では、全英語科教員が参加し、生徒の会話や活動などの英語を使った双方向のやり取りを活発にするための指導方法についての研修を実施しています。また、小・中学校合同で研修会を実施し、専門家の指導を受けたり、授業研究を行ったりして授業改善に取り組んでいます。

教育長の任命
教育委員会 教育長 貝ノP 滋(かいのせ しげる)
 貝ノP滋氏は令和元年7月1日付けで三鷹市教育委員会教育長に任命されました。任期は令和3年9月30日までです。
【略歴】昭和50年4月より公立学校教諭として勤務。平成11年4月から平成16年9月まで三鷹市立第四小学校長を務める。平成16年10月から平成27年9月まで三鷹市教育委員会委員に就任し、教育長、委員長を務める。また、内閣官房教育再生実行会議有識者委員、東京都教育会会長、文部科学省参与、福島県復興教育アドバイザーなどを歴任。

※写真はPDFをご覧ください。


■教育長コラム「教育・この先の三鷹」

教育長 貝ノP 滋

 私の願いは、「どんな人も誰もが大切にされる学校及び教育、そして社会」の実現です。

 そのためには、本当の意味で、「一人ひとりが、その持てる力を発揮し、豊かで幸せな人生を送っていける社会を共に創ることができる人づくり」の教育を推進します。また、その具体的な生涯にわたる学習や、教育改革プランを多くの方々と検討し、共有しながら、実現していきたいと考えています。

 特に、子どもたちは、これからの社会が、どんなに変化し予測困難であっても、自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、判断し、そして行動できる力をもち、幸せな人生を歩んで欲しいと切に思います。

 それは、何よりも、「自分さえよければいい」ではなく、仲間と共に明るい未来を共に創っていける「人間力、社会力」に満ち、その将来に大きく羽ばたくことができる、教育の実現に全力を尽くしたいと思います。

 本市の教育は、コミュニュティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を推進しており、全国の学校のロールモデルとなっていて、いまだ全国からの視察も絶えません。

 しかし、現在では、コミュニティ・スクール一つとっても、全国の公立学校七千校余りがコミュニティ・スクールになり、三鷹が学ぶべき魅力的で特色ある教育がたくさん展開されています。

 私たちは、来年度から始まる新しい学習指導要領の趣旨や社会の大きな変化を見据え、三鷹市の教育は、新たな学びへと進化を目指さなければなりません。

 そこで、子どもたちが社会に出てからも学校で学んだことを生かせる真の学びの力=「生きる力」の育成を各学校の先生方と共に進めていきます。

 そのことは、一人ひとりに応じた教育=個別最適化の教育を目指すと共に、ICT環境や先端技術の整備と活用も図らなければなりません。

 今後、インクルーシブ教育の理念を念頭に、誰一人置き去りにしない教育を目指したいと思います。

 そのためには何といっても三鷹の地域ぐるみの教育=スクール・コミュニティの実現が必須です。私の教職最後のステージとなった三鷹の教育改革、市民の皆さんと共に着実に改革を進めます。


※詳細はPDFをご覧ください。


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