緑と水の公園都市 三鷹市
このページはみたかの教育のバックナンバーです。 応募・募集・申込期限が終了している場合がありますのでご注意ください。

みたかの教育2018年1月21日1面

■市内の各学園で特色ある教育活動に取り組んでいます

 コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を行っている三鷹市には、連雀学園(一中学区)、にしみたか学園(二中学区)、三鷹の森学園(三中学区)、三鷹中央学園(四中学区)、鷹南学園(五中学区)、東三鷹学園(六中学区)、おおさわ学園(七中学区)の7つの「学園」があります。各学園では、学園内の小・中学校間の一貫した指導と交流活動を通して、学園として一体感のある教育を推進しています。学校と家庭・地域が協働し、工夫して取り組んでいる教育活動の一部をご紹介します。

 →指導課TEL内線3245

連雀学園
教員による相互乗り入れ授業

 南浦小学校と第一中学校では、外国語活動と英語において「相互乗り入れ授業」(小・中学校の教員が互いに行き来する授業)を行っています。小学校での英語の教科化を見据えて、中学校の先生が小学校6年生の外国語活動に、小学校の先生が中学校1年生の英語に、乗り入れを実施しています。
 南浦小から一中に進学した1年生は、現在、6年生の時に乗り入れ授業で教わった一中の先生から英語を学んでいます。また、南浦小では、昨年の6年生をよく知っている先生が今年度から英語専科教員として配置され、現在、一中の1年生の英語授業に乗り入れを行っています。中学校に進学した1年生にとって、英語の授業は学習面における大きな変化の1つですが、知っている先生が教えてくれるので、安心して授業を受けることができます。
 南浦小の6年生からは、一中から英語を教えに来てくれている先生について、「早く中学校で〇〇先生の授業を受けたい」という声があがっています。乗り入れ授業は「中1ギャップ」解消の大きな力になっています。

三鷹中央学園
地域と連携した9年間の防災教育

 毎年、秋に行われる三鷹駅前地区の総合防災訓練に、今年も三鷹中央学園の小・中学生が大勢参加しました。会場の第四中学校の体育館では、小学生が防災についての学習の成果を発表し、盛大な拍手を受けました。また、応急救護訓練コーナーでは、中学生ボランティアの働きぶりに感心する声が多く聞かれました。当日はあいにくの雨で中止となった担架搬送や炊出し、仮設トイレの組立コーナーも、四中生が担当する予定でした。
 三鷹中央学園では、小・中学校9年間を通して体系的な防災教育に取り組んでいますが、そこに欠かせないのが「地域との連携」です。例えば、三小と七小の5年生の防災の授業では、災害への備えや地震発生時の対応についてグループで考える「熟議」に地域の大人が加わり、まとめとして防災課の講話を聞きます。こうした学習を通して、児童から「学んだことを家族とも話し合いたい」という感想や地域の担い手としての意識も出てきました。また、児童の積極的な姿勢は、授業に参加した地域の方の防災意識も高め、地域とのつながりを一層深めています。

鷹南学園
スポーツメンタルトレーニング

 鷹南学園では、子どもたちの「挑戦心、やりとげる力、協働する力」を育む取り組みとして、平成26年度から「メンタルトレーニング」を続けています。メンタルトレーニングとは、スポーツにおける「心技体」の「心」を鍛えるものです。毎年3回、スポーツメンタルトレーニング指導士の小林玄樹さんを迎え、小学校高学年の授業や中学校の部活などで、体験型学習や講義をしていただいています。
 今年度は、小学生向けには、大縄大会、運動会、学習発表会などの行事に向けて、中学生向けには、球技大会や運動部の試合などに向けて、個人の力やチームワークを発揮できることを目指した指導を行っていただきました。小学校では大縄跳びの回数が大きく向上し、中学校の教育支援学級では、多摩地区の球技大会やマラソン大会で優勝や上位入賞をするなど、目に見える成果がありました。心のトレーニングも、日々の実践が重要ということですが、この学習を重ねるごとに、行事や生徒会活動の中でも、児童・生徒が主体的に取り組む場面が多く見られるようになってきています。

※写真はPDFをご覧ください。


■教育委員コラム「三鷹の子どもたちの新たな教育環境づくりに向けて」

教育委員会 委員
高橋 京子
(たかはし きょうこ)

 学習指導要領が、10年ぶりに改訂されました。学習指導要領は、日本のどの地域でも一定の水準の教育が受けられるように、文部科学省告示という形で、各学校でカリキュラムを編成する際の基準を定めたものです。この学習指導要領や学校教育法施行規則で示された年間の標準授業時数等に基づき、地域や学校の実態に応じて、各学校でカリキュラムを編成します。三鷹市では、学習指導要領の9年間の流れを踏まえ、市として小・中一貫カリキュラムを作成し、それをもとに学園のカリキュラムが作成され、それに沿って各学校のカリキュラムが作成されます。今回の学習指導要領の改訂に合わせて13の教科・領域部会を設置し、市内校長・副校長・教員の総勢113名が、大学教授等外部専門家の助言を得ながら、小・中一貫カリキュラムの改訂作業に取り組んでいます。これらの先生方がこれからの三鷹の教育を支える力となり、三鷹の教育をリードしていきます。今回の学習指導要領の改訂は、大きな変化を伴うものです。小学校・中学校の道徳の教科化、小学校中学年で「外国語活動」、高学年で「外国語科」の導入、さらに、「主体的・対話的で深い学び」を求め、授業改善を進めることになります。

 学習指導要領を確実に実施していくためにも、教員が授業や授業準備等に集中し、教育の質を高めていける環境整備が必要です。「学校における働き方改革」についても、三鷹市教育委員会として答えを出していかなければなりません。小・中一貫教育も全市展開から10年目を迎えます。この先10年を支える新しい制度の導入も急務です。

 いくつもの改革が求められているのが、今という時です。改革にはエネルギーが必要です。大きな変革の時にこそ、飛躍のチャンスがあるのも事実です。『三鷹市の教育に関する大綱』を踏まえ、これからの三鷹の教育の在り方を形にしていきたいと、平成30年の初頭に当たり、決意を新たにしています。

※写真はPDFをご覧ください。


※詳細はPDFをご覧ください。


▲このページの先頭へ

目次ページに戻る

トップページへ戻る


三鷹市役所 〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号 電話:0422-45-1151(代表) 市役所へのアクセス

開庁時間:月曜〜金曜日の午前8時30分〜午後5時(祝日、12月29日〜1月3日を除く)