緑と水の公園都市 三鷹市
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みたかの教育2016年8月28日1面

■知・徳・体の調和のとれた子どもの育成

学校・家庭・地域の連携により、「人間力」・「社会力」をはぐくむ
 全ての三鷹市立小・中学校では、「コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育」を推進することにより、学校と家庭・地域が連携し、義務教育9年間を通して子どもたちの人間力・社会力を育んでいます。各学校では9年間を見通した系統性と連続性のある指導を行うために「小・中一貫カリキュラム」に基づき、知・徳・体の調和のとれた子どもを育てる教育内容の充実を図っています。


確かな学力の育成
コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展

 三鷹市立小・中学校では、全校が小・中一貫教育校として、9年間の「小・中一貫カリキュラム」を活用し、小・中学校の教員による相互乗り入れ授業や学園研究などにより、系統性・連続性のある指導を行っています。また、年間17000人近い学校支援ボランティアのお力をいただき、地域と協働し9年間の学びを支えています。
 各学校では、学園や地域の特性を生かし、小・中学校の兄弟学年交流や幼児との交流、小学校同士の交流、小・中学校合同の縦割り班活動などを行っています。
 おおさわ学園では、小学生が作った俳句に俳句の専門家から学んだ中学生がアドバイスをして、より良い俳句にするという取り組みを実施しています。
 中学生からは、「小学生の目線に合わせて伝える大切さを学んだ」、小学生からは、「たくさんアドバイスをしてくれて、良い俳句になった。」等の声が聞かれました。
 今後も、6月補正予算として承認された、放課後に教室を活用して補習を行う「みたか地域未来塾」を市内の二つの学園で実施するなど、引き続き児童・生徒の学力向上を図っていきます。


豊かな心の育成
「特別の教科 道徳」〜「考え、議論する道徳」へ〜

 平成30年度から小学校、平成31年度から中学校で、検定教科書を使用した「特別の教科 道徳」が始まります。
 三鷹市立小・中学校では、平成27年3月に一部改正された学習指導要領の趣旨を踏まえ、「考え、議論する道徳」をテーマに道徳の授業の充実・改善を図るとともに、教育委員会でも新たに校長、副校長、教員で構成する「道徳教育推進委員会」を設置し、各学校の実践の交流や、授業研究の実施などを通し、市全体の道徳教育向上を図っています。
 各学校では、「道徳授業地区公開講座」で全ての学校の全学級が道徳の授業を公開するとともに、インターネット・情報機器の適切な使い方や情報モラルを身に付けるための「ICT(情報)教育」カリキュラムに基づく指導も推進しています。また、教育委員会作成のリーフレット「ネット社会を生きる力を育むために」を活用し、家庭での取り組みの支援も行っています。
 6月補正予算では、「考え、議論する道徳」を目指した指導方法を検討し、三鷹市における道徳の授業の改善を図る「東京都道徳教育推進拠点校」事業が承認され、東台小学校と第五中学校において実施します。こうした取り組みも生かしつつ、児童・生徒の豊かな心の育成に努めていきます。


健やかな体の育成
東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて

 全小・中学校でオリンピック・パラリンピック教育を進めています。
 各学校では各学年で週1回程度、オリンピックやパラリンピックについて学ぶことなどを通して、国際理解やスポーツに親しむ態度を幅広く実践しています。
その一環として、オリンピアンやパラリンピアンを招いた交流会を実施することで、スポーツに対しての興味・関心を高め、運動に親しむ素地を形成する取り組みを行う学校もあります。
 6月補正予算で承認された、東京都の「オリンピック・パラリンピック教育重点校」に指定されている南浦小学校では、体操でオリンピックに2度出場された新竹優子さんを招き、実技指導や講義による交流会を実施しました。
 児童からは、「トレーニングを続けることで、夢がかなったことが分かった。自分も努力していきたい。オリンピックに向け自分も何ができるか考えたい。」などの声が聞かれました。
 なお、教育委員会では校長、副校長、教員で構成する「オリンピック・パラリンピック教育推進委員会」を組織し、市内の学校で情報を共有するとともに、井口小学校が指定を受けた、東京都「アクティブライフ研究実践校」の取り組みも含め、体育科を中心とした日常的な指導の充実を図っています。

※写真はPDFをご覧ください。


■教育委員コラム「教育委員に就任して」

教育委員会 委員
高橋 京子(たかはし きょうこ)

 昨年の十月より、教育委員として、三鷹市の教育にかかわらせていただいております。

 平成十四年、教頭として、三鷹市立北野小学校に赴任し、学校を大事にしてくださる地域の方々の存在に感銘し、地域と共にある学校の姿を形にできる得難い環境に感謝し、仕事をしてまいりました。平成十七年、三鷹市立井口小学校に異動となり、小学校・中学校での教員経験を生かし、小・中一貫教育校の立ち上げにかかわらせていただくこととなりました。コミュニティ・センターを中心として構築された地域のつながりが、にしみたか学園の開園を支えました。北野小学校に校長として戻り、東三鷹学園の立ち上げにかかわり、最後は、第六中学校の校長として、中学校の立場から、小・中一貫教育を改めて見直す機会を与えていただきました。

 にしみたか学園の開園から、十年にあたる今年、教育界が大きく動こうとしています。学校教育法が改正になり、義務教育学校が、学校として法的にも位置付けられました。小・中一貫教育は、国を挙げての取り組みになったのです。八月、学習指導要領の素案が示されました。「社会に開かれた教育課程」が掲げられました。法改正が行われ、「チームとしての学校」が制度として動き出そうとしています。まさに三鷹市の取り組みに追い風が吹き始めているのです。

 市をあげて、十年間、小・中一貫教育に取り組んできた自治体は三鷹市の他にありません。平成二十六年度、中学校の不登校の出現率は、東京都平均の3・17%に対し、三鷹市の平均は0・68%と、4分の1以下です。地道に、堅実に小・中一貫教育を継続することで、なしえた成果です。次の十年に向け、三鷹の教育にかかわらせていただけることを誇りに思います。これまでの取り組みをスクール・コミュニティの創生にどうつなげていくか、なすべき責務を果たしていきたいと思います。

 どうぞよろしくお願いします。

※写真はPDFをご覧ください。


※詳細はPDFをご覧ください。


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