みたかの教育2011年8月21日1面
■安全で快適な学校環境を目指して
市・市教育委員会では、安全で快適な学校環境を目指して、学校施設の建替え・耐震補強工事を計画的に行い、安全性の確保を図るとともに、校舎等のバリアフリー化、校庭の芝生化、教室への空調設備の整備などにより、快適な施設づくりを進めています。
今年度は、東台小学校新校舎、第五中学校体育館が完成し新たな学校生活が始まりました。引き続き、教育環境の充実に向け、第三小学校の校舎建替え、第二小学校と羽沢小学校の耐震補強工事、第一中学校のトイレ改修工事などのほか、市立小・中学校への空調設備の整備に取り組んでいきます。
東台小学校新校舎落成記念式典を開催しました
平成21年春から建設を進めてきた鷹南学園三鷹市立東台小学校新校舎が完成し、5月9日から新校舎での新しい学校生活が始まりました。7月1日には、約200人の方々を招き、新校舎落成記念式典を開催しました。
新校舎は、鉄筋コンクリート造3階建て、延床面積約6千500平方メートルで、ユニバーサルデザインを基調としています。校舎には、少人数での活動や交流などの多様な教育活動を支えるオープンスペースを確保するとともに、図書室、会議室などの配置は地域開放を考慮したものとしています。
また、校庭には、芝生、せせらぎの空間、ビオトープを、屋上には太陽光発電装置を整備しています。
第五中学校体育館がリニューアルしました
平成22年度から建替工事を進めてきた鷹南学園三鷹市立第五中学校体育館が5月31日に竣工しました。
新体育館は、鉄骨造2階建て、延床面積約954平方メートルで、既存校舎とプールの間の限られたスペースに、施設全体をコンパクトにまとめることで、アリーナ部分の面積の確保に努めました。
また、施設内部の舞台袖とステージの間には車いす用の段差解消機を、1階には車いす対応の多目的トイレを備え、誰でも安心して利用できるようユニバーサルデザインを採用した施設となっています。
この体育館は、地域開放施設としての利用のほか災害時における拠点施設の役割も担っており、プールとの間には災害時用のマンホールトイレに対応する排水設備も備えています。
市立小・中学校に空調設備の整備を進めています
児童・生徒の快適な学習環境を維持し、適切な教育活動を実施するため、平成23年度から平成24年度にかけて市立小・中学校の普通教室・特別教室等に省エネルギーに配慮した空調設備の整備を進めています。
整備にあたっては、国の補助制度とともに、新たに制定された東京都の補助制度を活用し、財政負担の軽減を図ります。
中学校は、すでに工事に着手しており、小学校は、今秋以降に工事に着手できるよう準備を進めています。
→総務課TEL内線3223
市内の空間放射線量の測定を行っています
市では、7月5日から市内6カ所の定点観測地点を含む100カ所で空間放射線量の測定を順次行っています。市立小・中学校については、全校が測定の対象となり、そのうち二小、五小、南浦小、東台小および羽沢小の5校は定点観測地点になっています。定点観測地点では、継続してひと月ごとに測定を行います。測定結果は、市ホームページでご覧いただけます。
→総務課TEL内線3213
■教育委員会委員長に秋山千枝子(あきやま ちえこ)委員が再任
平成23年6月15日、教育委員会臨時会において、委員長に秋山千枝子委員を再任しました。委員長の任期は、同日から1年間です。
秋山委員長略歴
「あきやま子どもクリニック」院長。現在、社団法人日本小児科医会理事、日本小児科学会理事会諮問委員、社会福祉法人子どもの虐待防止センター評議員、東京都児童福祉審議会委員、三鷹市北野ハピネスセンター嘱託医、市立保育園嘱託医なども務める。平成16年10月から三鷹市教育委員会委員に就任する。三鷹市教育委員会委員長は2期目。
→総務課TEL内線3213
■教育委員会委員 寺木幸子コラム「子どもたちの姿に感動をありがとう」
教育委員会委員 寺木 幸子(てらき さちこ)
暗いニュースが続くなか、7月18日未明にサッカー女子W杯の決勝がドイツで行われ、日本代表の「なでしこジャパン」が初優勝の偉業を成し遂げました。
日本が国際サッカー連盟主催の大会で優勝したのは、男女のあらゆる年代で初めてのことです。「なでしこジャパン」の偉業は、東日本大震災の復旧・復興に取り組む多くの人々にも、感動と明るい希望を与えてくださったと思います。
さて、7月1日に、鷹南学園三鷹市立東台小学校の新校舎落成記念式典が行われましたが、そこでも私は、感動と未来への明るい希望を感じることができました。
式典の後半に、六年生の児童二人による児童代表の言葉がありましたが、その中に、今でも私の心に鮮明に残っている三つの言葉があります。それは、始めに代表二人の児童がはっきりと大きな声で言い、それをフロアーの児童全員が復唱した「ただいま」「ありがとう」「頑張ります」の三つの言葉です。
「ただいま」は、仮校舎で過ごした日々を経て、生まれ変わった学び舎に帰ってきた子どもたちの素直な気持ち。そして「ありがとう」は、東台小学校の新校舎完成までに関わってくださったすべての人々、子どもたちが体験した事柄や、感じたことの全てに対しての感謝の言葉だと思います。最後に「頑張ります」で締めくくられた児童の言葉に、式典に出席した大人たちは、子どもたちの成長とそれに関わることができた己の幸せを思ったことでしょう。
私は、教育委員に任命された時、子どもたちの為になりたいと考えていましたが、その後8年間、児童・生徒からは、いつも感動と希望を貰っていました。
三鷹市での義務教育9年間を通して、立派に成長した子どもたちの姿に、私のほうから心をこめて「ありがとう」と言わせていただきたいと思います。
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