みたかの教育2011年4月10日2面
■平成23年度の主要な施策・予算
学校耐震補強工事や第三小学校建て替えなど教育費全体で約71億6千万円
平成23年度の市の一般会計予算額は649億8千712万円で、教育費は71億5千838万円(一般会計に占める割合は11.0%)です。教育委員会は、事業計画に基づき、次のような施策に取り組んでいきます。
●小・中一貫教育の充実と発展 ………7千815万9千円
小・中一貫カリキュラムの検証や、各学園のコミュニティ・スクール委員会を中心に実施する学園評価・検証をもとに、引き続きコミュニティ・スクールを基盤として小・中一貫教育の充実と発展、特色ある教育の推進に取り組みます。
また、コミュニティ・スクール周知用ビデオ・DVDを作成し、地域人財の養成・育成を図ります。
●教育ビジョンの策定 ………51万4千円
市の教育が目指すべき基本的かつ総合的な教育施策の方向性を示す構想として、「教育ビジョン2022(仮称)」を策定します。
策定にあたっては、コミュニティ・スクール委員会や児童・生徒からの意見の反映、パプリックコメントの実施など、幅広い市民参加を行いながら検討を進めます。
●教育支援プランの策定 ………3万2千円
障がいのある子もない子も、学校・家庭・地域の協力を得て、次代を担う人として心豊かに育っていくことを支援するための計画として、「教育支援プラン2022(仮称)」を策定します。策定にあたっては、「教育ビジョン2022(仮称)」との整合や国等の動向を踏まえるとともに、パブリックコメントの実施や教育支援推進委員会等での検討など、幅広い市民参加を行いながら検討を進めます。
●学校ICT環境の再整備と最適化《新規》 ………808万5千円
市立小・中学校のICT(情報通信技術)環境について、より効果的に授業を実施するとともに、校務事務の効率化とセキュリティの向上を図るため、再整備と最適化を行います。平成23年度は移行計画書の作成など、再整備と最適化に向けた準備に取り組みます。
●小学校自然教室の充実 ………2千183万5千円
市立小学校6年生を対象に、5〜7月に川上郷自然の村で実施している自然教室において、希望する学校を対象に、国立天文台と連携し、講師を招へいして天文に関する解説を実施し、自然豊かな環境の中での体験を充実します。
●学校給食の充実と効率的な運営の推進《拡充》 ………2億569万8千円
安全でおいしい学校給食と効率的な運営を推進するため、新たに第二小学校と井口小学校で自校方式による学校給食調理業務の民間委託を実施します。
●学校耐震補強工事の実施 …………1億6千117万円
安全な学校環境の整備を進め、地域の防災拠点化を図るため、引き続き耐震補強工事を行います。また、平成7年度〜12年度に行った耐震診断結果において、補強工事を要しないとした学校体育館について、その後の老朽化による影響が考えられることや診断基準が改訂されたことから、改訂後の「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準(平成13年度改訂)」および「屋内運動場等の耐震性能診断基準(平成18年度改訂)」により耐震診断結果確認を行います。
〔事業内容〕(1)耐震補強工事 二小(北校舎・体育館)、羽沢小(校舎)(2)学校体育館耐震診断結果確認 三小・五小・中原小・北野小
●三鷹中央学園第三小学校の建て替え ………5億664万4千円
平成25年3月の完成を目指し、第三小学校校舎の建替工事に着工します。なお、建替期間中は既存校舎を使用し、新校舎完成後に既存校舎の解体を行います。
〔整備内容〕新校舎の建設
●学校空調設備整備事業の実施 ………2千500万円
児童・生徒の快適な学習環境を維持し、適切な教育活動を実施するため、平成24年度の整備完了を目指し、市立小・中学校の空調設備整備を行います。
平成22年度12月補正予算・3月補正予算に計上の7億3千700万円と合わせ、平成23年度は市立小・中学校11校の整備工事および市立小・中学校12校の実施設計を行います。
〔整備工事〕二小・四小・中原小・井口小・羽沢小・一中・二中・四中・五中・六中・七中(11校)
〔実施設計〕二小・四小・五小・六小・七小・大沢台小・南浦小・中原小・北野小・井口小・羽沢小・五中(12校)
●連雀学園第一中学校のトイレ改修 ………5千万円
快適な教育環境の整備に向け、第一中学校トイレのバリアフリー化、床のドライ化と便器の洋式化を行います。平成23年度は、1期工事として西棟のトイレ改修工事を行います。
●鷹南学園第五中学校体育館の建て替え ………1億1千114万5千円
平成23年5月の完成に向けて、引き続き第五中学校体育館の建替工事を実施します。なお、建替期間中は仮設体育館を使用し、新体育館完成後に仮設体育館の解体を行います。
また、遺跡調査により出土した埋蔵文化財について、整理調査を行います。
●みたか生涯学習プランの策定 ………1万1千円
市民一人ひとりが「いつでも、どこでも、だれでも、そしていつまでも」学ぶことができるよう、市民との協働による生涯学習社会の構築を一層推進するため、「みたか生涯学習プラン2022(仮称)」を策定します。
策定にあたっては、パブリックコメントの実施や社会教育委員会議等での検討など、幅広い市民参加を行いながら検討を進めます。
●勝淵神社の調査 ………180万円
新川の丸池公園に隣接する勝淵神社について、三鷹市文化財としての総合的な調査を実施します。
〔事業内容〕建物調査・古文書調査・民俗調査・歴史調査等
●姉妹市町交流事業の実施 ………180万円
3年に1度実施している姉妹市町交流事業として、平成23年9月に三鷹市管弦楽団を福島県矢吹町に派遣し、中学生を対象とした演奏会を行います。
●デイジー図書の充実《拡充》 ………3千483万3千円
視覚障がい者や印刷物を読むことが困難な方のためのデイジー(デジタル録音)図書の充実を図るため、既存テープ資料のデイジー化を行います。
また、児童図書データの刷新、保存庫図書の整理と、蔵書点検業務を行い市民サービスの向上を図ります。
●みたか子ども読書プランの策定 ………5万円
三鷹の子どもたちがさまざまな機会と場所で本と出会い、知る喜びを体験できる環境の整備を一層推進するため、「みたか子ども読書プラン2022(仮称)」を策定します。
策定にあたっては、パブリックコメントの実施や図書館協議会等での検討など、幅広い市民参加を行いながら検討を進めます。
●南部図書館(仮称)の整備 ………450万円
新川・中原地区に整備する予定の南部図書館(仮称)について、公益財団法人アジア・アフリカ文化財団との協働により、特色ある市立図書館として設計などに取り組みます。
●スポーツ祭東京2013(東京国体)の推進 ………2千64万6千円
平成25年度に東京都で開催される「スポーツ祭東京2013」(第68回国民体育大会・第13回全国障害者スポーツ大会)の開催に向け、広報・競技・衛生・警備などの具体的な計画を検討する専門委員会の設置や「総合実施計画書(案)」の作成を行います。
→総務課TEL内線3213
■平成23年4月から学校給食調理業務委託を第二小学校および井口小学校で実施します
市では、「学校給食の充実と効率的運営に関する実施方針」に基づき、平成19年4月から南浦小学校、東台小学校、第一中学校、第五中学校の計4校で学校給食調理業務の民間委託を開始しました。
調理業務の実施状況については、「三鷹市学校給食調理業務委託検証委員会」を設置して検証を進め、平成20年6月に検証報告書が提出されました。その結果、安全でおいしい給食が提供され、おおむね順調に運営されていると評価されました。
この報告を踏まえ、平成21年4月からは第六小学校、平成22年4月からは中原小学校でも給食調理業務の委託を実施しています。
今回、平成23年4月からは、第二小学校と井口小学校の2校で新たに委託を実施することにしました。実施校の選定にあたっては、(1)中学校区をベースとした委託化(小・中一貫教育による9年間を通した食育の取組みを推進)、(2)大規模校からの委託化(給食の充実と効率化の効果があがる大規模校を選定)、(3)給食施設・設備の整備状況、人員配置などを考慮しながら総合的に判断し、新たに2校の実施を決定しました。
第二小学校および井口小学校では、保護者を対象とした説明会を開催し、選定理由をはじめ、実施に向けた具体的な手順などを説明しました。
今後、第二小学校および井口小学校においては、他の調理業務委託実施校と同様に、学校関係者や保護者、受託会社などからなる「学校給食運営協議会」を設置し、児童、保護者の意見も反映させながら、より安全でおいしい給食を目指します。
これからも市民の皆さんのご理解、ご協力をお願いします。
→学務課TEL内線3238
■教育支援学級(固定制・知的障がい)の小・中一貫教育
市では、三鷹市教育支援プラン(特別支援教育推進計画)に基づき、発達の課題や障がいなどにより支援が必要な児童・生徒のために、教育支援学級の設置を進めています。平成23年度は、鷹南学園第五中学校とおおさわ学園第七中学校に、知的障がいなどがある生徒のための固定制の教育支援学級を設置しました。
このことにより、7学園のうち5学園に、小・中一貫の固定制の教育支援学級を設置することとなり、より一層の指導の充実が期待されます。なお、第五中学校の通級制・難聴学級は、現在休級しています。
→学務課TEL内線3291
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