緑と水の公園都市 三鷹市
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みたかの教育2010年11月21日1面

■「三鷹市大沢の里水車経営農家」がリニューアル公開

"しんぐるま"が40年ぶりに復活

 市では、大沢の野川沿いに残る水車「新車(しんぐるま)」をリニューアルし、水を受けて回転する水輪を約40年ぶりに稼働させ、11月から一般公開を再開しました。多くのみなさんのご見学をお待ちしています。

 →生涯学習課TEL内線3315

 「新車」は、江戸時代後期に創設された水車で、約200年にわたり農家の峯岸家に代々受け継がれてきました。しかし、昭和40年代に野川が河川改修されて以降、水を引き込むことができなくなり、平成6年に当時の所有者、峯岸清氏から市へ寄贈されました。

 市ではこの貴重な水車を、市民グループ「新車の水輪をつくる会」から寄贈された新しい水輪などを活用して修復するとともに、水を循環させて水車を動かす地下貯水槽とポンプなどを新たに整備し、「三鷹市大沢の里水車経営農家」として動態保存しながら、その歴史的価値を後世に伝えていきます。

江戸の暮らしを現代に伝える
 「新車」は、文化5(1808)年ごろ創設された都内に現存する最古の水車で、江戸時代に原型がつくられた水車機構(水輪の回転で稼働する装置部分)を現代に伝えています。創設当初から昭和43年ごろに稼働を停止するまで、改良を重ねながら製粉・精米に使用され、つき臼14基、挽き臼2基などさまざまな機能を備えています。

貴重な文化財
 水車本体とあわせて、かやぶき屋根の母屋や土蔵、「カッテ」など付帯建築物も歴史的・民俗的価値を評価され、平成10年に「武蔵野(野川流域)の水車経営農家」として東京都有形民俗文化財に指定された貴重な文化財です。水車機構は江戸・明治・大正の各年代の職人が巧みな技術で仕上げており、世界に紹介できる存在として平成21年に社団法人日本機械学会から「旧峯岸水車場」として機械遺産に認定された、日本を代表する水車です。

市民ボランティアがご案内します
 「新車」の構造や歴史を学ぶ養成講座を修了した約50人の市民ボランティアが交代で常駐し、「新車」の見どころや魅力を解説してくれます。

はじめまして! 「すいしゃくん」です!
 「大沢の里水車経営農家」の新しいロゴマーク「すいしゃくん」が誕生しました。リニューアル公開にあたりデザイン募集したところ、全国から寄せられた135件の応募作品のなかから選ばれた、羽沢小学校5年生・広川帆花さんの作品です。今後、「大沢の里水車経営農家」を紹介するさまざまな場面で登場する予定です。どうぞヨロシクお願いします!

◆見学案内

[日]水曜日を除く毎日(水曜日が祝日の場合は開館し翌日休館)午前10時〜午後4時
[所]大沢6-10-15
[¥]100円(中学生以下無料)
※週末、祝日などは混雑が予想されます。10人以上の団体は、事前に電話でお申し込みください。

 →生涯学習課TEL内線3315

◆アクセス案内 (自動車での来場はご遠慮ください)

●三鷹駅南口から 小田急バス「鷹52 朝日町」または「鷹52 車返団地」行き、「竜源寺」バス停下車徒歩5分
●杏林大学病院前から 小田急バス「調布飛行場」行き、「大沢六丁目」バス停下車徒歩2分

※詳細はPDFをご覧ください。


■教育委員 貝野ノ瀬教育長コラム

人間力をはぐくむ学園

教育長 貝ノ瀬 滋(かいのせ しげる)

 10月20日、高木義明文部科学大臣が三鷹市に来訪されました。市が推進するコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の取り組みの視察が目的でした。三鷹のすべての学校の代表例として、地域人財のボランティアの方がクラブ活動を指導する連雀学園三鷹市立第四小学校の「きらめきクラブ」の様子をご覧になりました。低学年の児童28人が指導を受けている「いけばなクラブ」の活動を、子どもたちと会話しながら楽しそうに参観をされました。懇談での説明の後に「学園という構想は興味深い。また、地域が学校を支えていくことは大変重要で、全国的にみても注目できる事例である」とのお言葉をいただきました。文部科学省の三鷹市立学校への視察訪問は、平成17年5月に当時の塩谷立文部科学副大臣の視察をはじめ度々行われており、三鷹の教育への国の大きな関心のほどをうかがい知ることができます。

 現在、市内のすべての小・中学校をコミュニティ・スクール(地域共同運営学校)として指定しています。また、昨年度7つの小・中一貫教育校を全市展開いたしました。「地域の子どもは地域でともに育てよう」を合言葉に実践する連雀学園だけではなく、各学園ではそれぞれ特色ある教育活動を展開しています。例えば、三鷹の教育のフロントランナーとしてさまざまな実践を開発し、精緻な学校評価による学園の教育改善を推進してきた「にしみたか学園」。小・中一貫した英語コミュニケーション能力の育成を実践し、豊かな人間性と確かな学力を地域ぐるみで育てる「三鷹の森学園」。地域・社会貢献をとおして社会性と国際性を身に付け、児童・生徒にたくましい心と体を育てる「三鷹中央学園」。選択と集中による教育の質の向上を図り、コミュニティ・スクール委員会での教育ディスカッション(熟議)による活性化を図る「鷹南学園」。3校の児童会・生徒会合同組織のThe East Hawksを中心に積極的に小・中合同での交流行事を実施する「東三鷹学園」。野川や大沢の里をフィールドに地域と協働して環境教育やふるさとをテーマに取り組む「おおさわ学園」など各学園は多彩な特色ある取り組みを展開しています。

 市教育委員会ではこれらの各学園での特色ある取り組みのさらなる発展を期待するとともに、各学園の子どもたちの笑顔のために、今後とも全力で支援していきたいと思います。

※詳細はPDFをご覧ください。


※詳細はPDFをご覧ください。


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