緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2009年3月1日1面

■平成21年度予算案 一般会計611億5814億円

平成21年度予算案一般会計 611億5,814万円

〜今ある危機を乗り越え、輝く三鷹の未来を切り拓くために〜

 平成21年度の市の予算案が、2月26日から始まった市議会定例会で審議されます。

 新年度の予算案は、今ある危機を乗り越えて輝く三鷹の未来を切り拓くために、「安心」、「活力」、「未来」の3つの「視点」を重点政策のポイントとして、「選択と集中」による経営資源の重点化を図り編成しました。

  三鷹市は引き続き、「高環境・高福祉のまちづくり」による、「人間のあすへのまち」の実現に向けた取り組みを進めていきます。

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■新年度の施政方針(概要)

新年度の施政方針(概要)

三鷹市長 清原慶子

 昨年来の経済危機については、「100年に一度」と形容されるなど、まさに、今、世界は、同時に大きな経済危機に直面していると言えます。日本経済も、長い低迷期を脱却しつつ景気回復を続けてきましたが、昨年のサブプライム危機に端を発する金融資本市場の混乱が国内の実体経済にも悪影響を及ぼし、雇用情勢が一層厳しさを増すなど景気は急速に悪化しています。

  そのような状況の中で、現在、国・地方を通じて「政府」に求められる役割は、「今ある危機」に的確に対応すべく、市民生活を守るセーフティーネットをきめ細かく作り上げるとともに、未来を見通した確かなビジョンを構築し、その実現を目指して、地域の展望と活力を創出し、「未来への投資」に向けた着実な取り組みを進めることだといえます。

  下水道を代表とする都市基盤等の整備を先駆的に進めてきた三鷹市が、現在、直面している都市の更新に関する課題は、先例となる解決のモデルが少ない困難なものです。今後、日本の多くの都市自治体が直面するであろうこの課題の解決を先導する、未来を先取りした都市再生モデルの提示が三鷹市に求められています。もちろん、それには確かな自治体経営の手腕も必要とされます。

  そこで、私は、本年度の予算編成に際しては、各部の経常業務について従来にも増して厳しい2・5%の目標削減比率を設定しました。さらに市民の皆様のニーズに対応する新規事業に取り組む際には、現状の業務を廃止したり変更したりして臨むという「スクラップ・フォア・ビルド」を徹底させました。その上で、市税の動向及び市債や基金の健全な活用に配慮しつつ、学校、保育園等の公共施設の建替えや改修、生活に欠かせない新ごみ処理施設の建設等の「未来への投資」を決断しました。

  そして、本年度を「市民の皆様の生活から不安を取り除き、未来に向け、希望を持って暮らしていけるよう、持続的で安定した地域社会への道筋をつける年」と位置付け、市民の皆様の生活を守り、「人間のあすへのまち」の扉を開くために、「安心」、「活力」、「未来」の3つの「視点」を重点政策のポイントとして、「選択と集中」による経営資源の重点化を行いました。


■1 まちの「安心」をもたらすために

 不安定な経済状況から市民の皆様の生活を守り、景気後退の直撃を受けた市内の中小事業者を支援して不安を解消するために、各種の相談や資金の融資あっせん等の緊急不況対策の取り組みを拡充するとともに、東京都と連携した緊急雇用創出事業を行います。

 また、全ての世代の市民の皆様が安心して暮らせるよう、小中学生の義務教育就学児医療費の助成の拡充や地域ケアを推進する福祉を担う人財の育成を進めます。さらに、住宅用火災警報器や家具転倒防止器具の給付を行うとともに、旧耐震基準に基づき建築された住宅の建替え及び耐震改修について固定資産税減税など税制面から支援し、災害に強いまちづくりを推進します。そして、新たに第三小学校校舎と第五中学校体育館の建替えに取り組むとともに、耐震補強を含む公会堂リニューアル整備の設計や消防団第一分団詰所の建設に着手するなど、引き続き防災拠点施設を中心とした公共施設の整備を進め、安心の都市基盤と都市施設を創ります。


■2 まちの「活力」を高めるために

 昨年度に三鷹商工会、三鷹市商店会連合会と連携して実施した市内共通商品券について、本年度は発行総額が2倍となる2億2千万円に拡充を図るとともに、開園5周年を迎える農業公園で記念事業を実施するなど、地域の産業と経済の活性化を図り、「三鷹のにぎわい」を拡げます。また、平成22年に迎える市制施行60周年のプレ事業として、本年度は 国立天文台と連携した「三鷹の森 科学文化祭(仮称)」を開催するほか、生誕100年となる太宰治の顕彰事業を実施します。

 さらに、三鷹ネットワーク大学や市民協働センターの運営、そして三鷹の都市観光の振興や花と緑のまちづくりについては、特定非営利活動法人(NPO)とのパートナーシップを基調とし、「民」の力の発揮によるまちの活性化を進めます。


■3 まちの「未来」を切り拓(ひら)くために

 本年度はこれまでの4つの中学校区での実践に加えて、残る3つの中学校区で新たなコミュニティ・スクール型の小・中一貫教育校を開園します。厳しい時だからこそ、これからの社会やまちづくりを担う人財を育てることが必要であると考えます。

 さらに、重点的な取り組みを行ってきている都市再生については、現在、策定を進めている「都市再生ビジョン(仮称)」において、その方向性を一層明確にするとともに、市民センター周辺地区の整備基本プランの策定を進める中で、各種公共施設の「集約型」の整備や再配置を視野に入れた検討を進めていきます。

  また、本年度は、三鷹の将来構想の策定に取り組む必要があると考えています。そこで、「これからの10年の取り組みが、次の100年の三鷹市のあり方を決める」という時間軸を踏まえた状況認識に立ち、新たな総合計画となる第4次基本計画や、新たな行財政改革推進計画等のあり方について、総合的かつ未来を見通した政策研究に取り組みます。直面している課題の解決を図り、いつまでも、このまちで安心して心豊かに暮らし続けることができるよう、都市としての「快適性」を確保し、景気のみに左右されない、毅然とした「品格」のあるまちづくりを進めていかなくてはならないと考えています。

  日本の経済や市政を取り巻く環境は、昨年以上に厳しいものになると想定されていますが、「ピンチこそ、チャンス」にしなければなりません。私は、「今ある危機」を乗り切り、力強く前に進む、市民の皆様の力強さ、底力とまちの潜在力(ポテンシャル)を信じています。厳しい状況だからこそ、市民の皆様や市議会の皆様とともに、今の危機を乗り越える知恵を絞り、未来を切り拓くための展望を語り合い、そして熱い思いを込めて、三鷹市の未来をご一緒に築いていきたいと思います。
私は、本年度も、誠心誠意、全力で市政運営を行い、「協働・感動・躍動が息づく、輝くまち三鷹」の創造に取り組んでまいります。

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