アカシデ(赤四手、赤紙垂、赤幣)


 近似種のイヌシデ、クマシデとともに雑木林を代表する樹木の一つです。果穂が枝から垂れ下がる様子が神社のしめ縄に下げる紙垂(しで)と似ていることからシデと呼ばれるようになったそうです。この仲間を植木屋さんは総称して「ソロ」と呼びます。
 イヌシデの新芽が黄緑色、秋は黄葉するのに対し、アカシデは新芽、紅葉とも赤いのが特徴です。樹形が整えやすく樹皮も美しいので、雑木を活かした公園植栽や庭造りではよく活用されます。新芽と紅葉以外ではイヌシデとの見分けはなかなか難しいのですが、アカシデの方がイヌシデより葉が小さく、葉先のとがった部分が長めなのが特徴となっています。また樹皮では両種とも縦筋がありますが、アカシデの縦筋が細かいのに対し、イヌシデの方が白黒の縞が太くて目立ちます。
 雑木林の構成種は、アカシデを含めてどの木も萌芽力が強く、薪を取るために伐採した株から萌芽して、十数年後には林を更新することができるものばかりです。このような更新のことを「萌芽更新」といいます
 アカシデは、三鷹市内では市役所裏の雑木林などで見ることができます。


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