3月4日(日曜日)までの毎週土曜日・日曜日、祝日の午後1時〜2時に開催している「いのかしら池底ツアー」に参加し、普段は降り立つことのできない井の頭池の池底を歩いてきました。
池底に積もった雪も解け、穏やかな気候となった日曜日の昼下がり。お子さん連れから大人まで、定員を超える大勢の参加者が集まり、ツアーは大盛況です。
かいぼり隊のリーダーの後に続いて、早速池底に降りてみると、まず驚くのは池底の泥の感触。水分を含んだ泥はとても柔らかく、懐かしいような、初めて味わうような不思議な感覚を体験できます。
場所によっては、長靴がすねの辺りまで沈み込んでしまうような場所もありますので、できるだけ丈の長い長靴がおすすめです。
池底に不慣れな新人の池底人(ちていじん)たちは、一歩踏み出すのも一苦労の泥に悪戦苦闘。転んで泥だらけになる子どもの姿もありましたので、参加の際は要注意です。
とは言いつつも、子どもたちは始めこそ泥の感触に戸惑っていましたが、あっという間に池底の環境に適応し、立派な池底人(ちていじん)としてツアーを満喫していましたのでご安心を。
ちなみに、井の頭池の水深は大人の身長ほどとのことで、だいたい目の高さが水面の高さになります。池底から井の頭池を眺めると、想像以上の広さにきっと驚くはずです。
池底を歩いていると、かわいらしい湧水を数カ所で確認することができました。
かつてのような湧水量ではないのでしょうが、池底で砂を舞い上げながら、小さくも力強く水を湧き出し続けるその姿は神秘的ですらあります。
井の頭池の水は、戦後の1950年代前半までは豊富な湧水のみによって補給され、澄み切った池にはタナゴやウグイなどの川魚の生息も確認されていたそうです。
その後、都市化に伴って湧水は減少し、現在は深井戸で汲み上げられた地下水によって池の水が維持されています。
湧水がかいぼり中の池底に小さな川を作っている姿に、当時のような井の頭池の湧水復活に向けて確かな希望を見つけた気がしました。
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