ハシビロガモ(嘴広鴨)カモ科


 ハシビロガモは、全長約50センチメートル、寒い時期になると北方から飛来する冬鳥です。ハシビロガモは写真のように、名前の由来となっている大きくて目立つ嘴をもっているのが特徴です。ちなみに英名はショベルのような嘴からshovelerです。

 オスはマガモと同様に頭部が緑色で、光の当たり方によっては紫色にも見えます。胴体は白と赤茶色で遠くからでもよく目立ちます。メスはマガモのメスによく似た地味な色合いをしています。

 水面で主にプランクトンなどを採食することが多く、大きな嘴はこの採食行動に適するように進化しています。写真のように少しずつ泳ぎながら水を嘴に取り込んで、濾して餌を採る様子はとてもユニークです。また、数十羽の群れが一斉に水面をぐるぐる回るように泳ぎ、渦を作ってプランクトンを採食したりします。

 ハシビロガモは特化した採食行動を持つカモなので、プランクトンが多く発生するような、汚れて富栄養化した水辺に集まる傾向があります。三鷹市内では仙川、井の頭公園池などで観察できます。


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