ハナカイドウ(花海棠)


 3月下旬になると、桜(ソメイヨシノ)の開花情報がマスコミをにぎわすようになります。寒い冬から一挙に様々な植物が開花する暖かい季節の到来ですから、心待ちにするかたも多いですね。「春」の言葉は、植物の芽が「張る」からきているという説もあります。

 ハナカイドウはちょうどソメイヨシノの花が終わるころに、同じバラ科のサクラやリンゴに似た花を枝いっぱいに咲かせます。単にカイドウと呼ばれることもあり、原産地の中国でも、日本でも広く植栽されています。その花の美しさは中国の古典文学にも登場し、楊貴妃の眠る姿にたとえられるなど、美人の形容に使われるほどです。半八重の花はほとんど結実しません。高さは7mほどになる小高木で、日なたを好み乾燥を嫌います。

 昭和52年に三鷹市の花に指定されていますので、三鷹市内にもたくさん植えられています。剪定が容易なので盆栽仕立てにすることもあるようです。病害としては赤星病にかかることが多く、その原因となるサビ胞子の中間宿主となるカイヅカイブキなどのビャクシン属の樹木との混植を避ける必要があります。


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