サワガニ(沢蟹)


 4月を迎え、水がぬるむようになると、水辺の生き物が気になります。サワガニというと、その名前にもあるように山間の渓谷(沢)に棲むというイメージが強い生き物です。清流を好むカニですから、湧水が豊富な大沢地区で見られるのはとてもうれしいことです。

 甲羅の幅は25mmほど、脚を含めた幅でも50mmから70mmくらいの小さなカニです。海辺には多くの種類のカニが棲んでいますが、内陸の三鷹市で見られるのは海から川沿いに上がってくることのあるモクズガニと、このサワガニです。

 サワガニは日本だけに棲む固有種で、一生を淡水で暮らしています。雑食性で小動物や水草などを主にたべています。昔から山間部での貴重なタンパク源として食用にされてきましたが、肺気腫や気胸の原因となる肺臓ジストマ(寄生虫)の中間宿主となっており、きちんと火を通すことが重要だそうです。

 この写真は野川近くの竹林の中にいたものを撮ったもので、水辺からは100m以上離れていました。サワガニの棲む水が豊富で緑豊かな環境をいつまでも守りたいものです。


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