ヒキガエル(蟇蛙)


カエルというと、水の中で生活するものと思いがちですが、このヒキガエル(正式には東京に分布しているものはアズマヒキガエルといいます)、産卵期以外は水のないところで生活しています。成体では体長10cmから15cmのものが普通で、30cm近いものもいるそうです。夜行性なので、昼間は石の下などに潜んでいるので目にすることは少ないのですが、夜に庭先を歩いていて足元で大きなヒキガエルが動いて驚いたことのある方もいらっしゃるでしょう。

 動作は緩慢ですが、天敵に対しては、後頭部から白い毒液を出して対抗します。
ミミズやダンゴムシなど地面の上で動くものであれば、何でも食べます。ガーデニングやシイタケ栽培の大敵であるナメクジを食べてくれるので、歓迎されるときいたことがあります。ちょっとグロテスクな姿をしていますが、都市生態系の中で小動物を食べてバランスを取る消費者として活躍しているのです。

 まだまだ寒い2月中旬から3月上旬の夜、浅い水辺にたくさんのヒキガエルが産卵に集まるカワズ(蛙)合戦が見られ、春の近いことが感じられます。

 写真は一昨年の3月7日に市役所北側のバス停付近のブロック舗装の上をヒキガエルのペアが抱接したまま移動していくのを見かけて撮影したものです。これから水辺へ産卵に行く途中だったのでしょう。


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