ホトケノザ(仏の座)


 早春の道端の日だまりに、小さな濃いピンク色のホトケノザの花が目につきます。近づいてよくみると、唇のような形のとてもかわいらしい花です。
北風が抜ける寒い場所では4月にならないと咲きませんが、南向きの石垣の割れ目などでは1月の終わりごろから花が見られます。

 草丈の高さは20cmくらいです。茎の上の方の葉には柄がなく、茎を抱いているように見えますが、この形が仏様の座る台座のように見えるので、「仏の座」の名前がついているそうです。

 さらに良く見ると普通の花より小さく、つぼみのまま結実する閉鎖花がたくさん見られます。寒い時期から花をつけることから、蜜を訪れる昆虫に受粉してもらえない場合にも結実するための保険をかけているのでしょうか。雑草といわれる仲間の旺盛な生命力には驚かされます。

 私たちの身近な場所でも普通に見られますので、春を探しに出かけてはいかがでしょう。なお、「春の七草」として知られるホトケノザはこの草ではなく、コオニタビラコというキク科の草です。


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