ツミは日本にいる鷹の仲間の中で最小の種類で、主に小鳥を捕らえて食べる鷹です。オスは瞳の色が赤く全長約27cmでヒヨドリ大、メスは瞳の色が黄色く全長約30cmでハト大です。鷲鷹の仲間というのは雌雄で大きさが違うものが多く、オオタカやこのツミは一見して雌雄を判別することができます。大きさに応じて狩る獲物の大きさも変わり、ツミのオスはスズメなどの小鳥を狩ることが多く、メスはそれより少し大きなムクドリなどを狩ることが多いようです。筆者は今まで多摩地区で数つがいのツミの繁殖を観察しましたが、オスが巣に運ぶ餌のほとんどはスズメでした。
通常4月下旬から巣作りをおこない、5月に抱卵から孵化とすすみ、6月下旬には巣立ちを迎えます。この時期は他の野鳥も子育てが盛んで、餌となる小鳥の若鳥も多いのです。また、巣立ったばかりの若鳥は、捕らえやすいセミをたくさん食べていました。そのときの様子はあたかも狩りのトレーニングをしているようです。餌となる生き物の増加に合わせて子育てをする巧妙な自然の仕組みには驚かされます。
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