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星と森と絵本の家「回廊ギャラリー展示絵本作品公募」選考結果

作成・発信部署:スポーツと文化部 芸術文化課

公開日:2022年5月28日 最終更新日:2022年5月28日

入賞作品は、星と森と絵本の家の回廊ギャラリーにて順次展示します

第9回 三鷹市星と森と絵本の家回廊ギャラリー展示絵本作品公募の、選考結果をお知らせします。

今回は43点の作品を応募いただき、選考の結果、下記のとおり6作品が入賞しました。

最優秀賞

『シリウスまでさんぽ』 

Miyuki SK 作(ドイツ)

優秀作

『おそらスープ』

いしい あやこ 作(千葉県習志野市)

『ほしをつくるしま』

服部 奈々子 作(東京都小金井市)

佳作

『おほしのかけら』

小谷野 晃 作(東京都日野市)

『ゆらゆら』

サカキヤヨイ 作(神奈川県横浜市)

『変わった石』

岩井 千暁 作(山形県山形市)

展示について

入賞作品は、星と森と絵本の家の回廊ギャラリーで順次展示します。
各作品の展示スケジュールは、決まり次第ホームページでお知らせします。

補足事項
星と森と絵本の家は、現在午前の部(午前10時~正午)と午後の部(午後1時~午後5時)に区切って開館をしています。詳しくは【星と森と絵本の家】開館時間変更のお知らせをご覧ください。

最終選考に残った作品

  • 『こーゆーことあるよね』 mitaka 作
  • 『おー、ロラ、どうしたんじゃ?』
     木澤 洋一 絵 / 宇呉 友重(ウゴ トモカサ) 文

選考委員講評

絵本研究家 広松 由希子(選考委員長)

宇宙と絵本を結びつける、この珍しい絵本コンクールも9回目。広大な宇宙と膝の上でめくる絵本では、サイズ感は全くちがいますが、人間の果てしない空想の源になるという点で通じ合うものを感じます。今回の応募作には破天荒なものは少なかったですが、作者の空想を現実の読者に届けるところまで、よく考えて作り込まれた絵本と出会えました。

最優秀賞『シリウスまでさんぽ』は、現実と空想、科学と物語を溶け合わせ、情感豊かに仕上げた作品。自作に込めた愛情が読み手にも伝わってきました。

優秀賞の『おそらスープ』は、空を映すスープの美しさと動物たちのとぼけた表情がセットになり、繰り返されるリズムが心地よかった。創作民話風の『ほしをつくるしま』は、木版による画面展開も語り口もとてもいいのですが、ラストにもう一工夫ほしかった。

佳作の『ゆらゆら』は特に前半、夜の海の情景に魅せられました。自分の雄弁な画力を信じ、思い切ってテキストを削ってみては? 壮大な時間の物語を描き切った『変わった石』は、逆に海の底に行き着くラストがよかった。読後感が大きなポイント。『おほしのかけら』は、幼い子にも「声」で届けられる宇宙のわらべうた。余白たっぷりの画面とめくりの効果も生きています。絵の完成度が惜しかった。

入選した人も惜しくも選に漏れた人も、この応募を機にさらに空想をふくらませ、新しい絵本の宇宙を創造してください。

国立天文台 縣 秀彦 

第9回絵本公募に応募して下さった皆さん、素敵な作品ありがとうございました。

その全部が個性豊かであり、優劣ではなく、お一人お一人の想いや伝えたいことを審査員の一人としてしっかりと受け止められることを願って拝読いたしました。

昨年に比べると奇抜な作品が減って、SDGs的な地球環境の大切さを訴える作品と、動物を主人公に生き物への愛情溢れる作品が増えました(特に猫の登場がダントツでした)。

今回の最優秀賞はほぼ満場一致で選出されましたが、じつは、昨年度、結果は選外ながら私の一押作品の作者のかたでした。今回の作品は私が大好きな絵本『おなじ星をみあげて』(ジャック・ゴールドスティン作・絵)を彷彿させるような「宇宙への夢を実現させる若者」を描いた作品で、心にしみました。登場人物同様に作者の絵本制作への飽くなき想いが今回の受賞につながったのでは。おめでとうございます!

みたか・子どもと絵本プロジェクト連絡会代表 小谷 奈保子 

今年もどんな作品が集まったかしらと毎回ワクワクする審査会。今回も読みごたえのある作品が多く応募され嬉しい限りです。

なかでも、最優秀となった『シリウスまでさんぽ』はとても素敵なお話で、少年が成長していく時間の流れの描き方も自然でした。親子でいろいろ話しながら読み進めるのにもとても良さそうです。作者のMiyuki SK氏はこの公募展にほぼ毎年応募していただいていて、このようにリピーターとなって今年もまた応募してくださったかたが多いのも嬉しく思いました。

優秀作『おそらスープ』はタイトル通りお空がいろんな味のスープになるおはなしで、空の色や様子をスープに見立てるという発想が私自身にはなく(せいぜい雲の形から食べ物連想くらい…)、この作品を読んで以来、空を見てはイマジネーションが沸くようになりました。ご自身で撮影された写真を組み合わせていらっしゃるのも素敵です。

『おほしのかけら』は佳作でありましたが、素敵な水彩で、リズミカルな詩に親の愛が溢れていると感じました。シンプルで素敵な装丁を施した製本をして、手元に置きたいと思わせてくれました。

今回の応募作品は全般的に、テーマや視点、イラスト、テキスト、場面構成、ページ送りなどがしっかりとしているものが多く、私のように子どもたちに絵本の紹介や読みきかせをする立場の者からすると、それをしやすいと思える作品が多いと感じました。選考にもれた作品にも、奇想天外な発想や力強いイラストが印象的だったり、楽しかったりするものもいくつかありましたが、作者のかたの想いがこちらに伝わってくるものだと、より心に残り、そんな作品たちがやはり最終選考に残った様に思います。

応募された皆さま、ありがとうございました。受賞された皆さま、おめでとうございました。
みんなで膝や頭をくっつけ合っての読みきかせやおはなし会などが、“普通”にできるような世の中に早く戻って欲しいと願うばかりです。

おとな絵本ラウンジ代表 絵本勉強家 梅澤 尚子

まず応募作品の全体的なレベルアップを感じました。
今回の審査会では、とくに入選作品について、絵本という表現スタイルの中で、何をどのように表現しているのか、良い点はどんなところで足りないのは何かと1冊1冊、吟味して受賞作品を決めさせていただきました。

9回目となるこの「星と森と絵本の家回廊ギャラリー展示絵本作品公募」には、毎回参加してくださる常連の応募者がおり、そのかたたちの作品の変化を見るのも私たち審査員の楽しみになってきています。Miyuki SKさんの最優秀作品受賞は、それを象徴しています。Miyuki SKさんには昨年度もご応募いただき、昨年の審査会で指摘されていた問題点が改善され、より絵本としての表現力が高まっていることに評価が集まりました。

入選されたみなさま、おめでとうございます。そして応募いただいたみなさま、ありがとうございます。
私は、この賞が応募者のみなさま、お一人おひとりのステップアップの機会になることを願って、毎年参加させていただいております。いつかこの賞から人気絵本作家が出て来てほしいと願っています。今回も貴重な機会を与えていただきありがとうございました。

三鷹市星と森と絵本の家館長 西村 路香

第9回目となりました星と森と絵本の家の絵本公募にたくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。今回は、43作品の応募をいただきました。前回に引き続き、毎年のように応募いただいているかたや若いかたからの応募、幼い子ども向けの作品も目立ち、大変嬉しく思いました。

応募された作品は、天体や宇宙をテーマに、絵本を通じて作者の想いがあふれる素晴らしい作品ばかりでしたが、入賞作に選ばれた6作品は、その想いがとても強く感じられ、どれもが個性にあふれ、何度も読みたいと思った作品でした。そして、最終選考に残った2作品も本当に素晴らしく、とても心に残る作品で、ぜひ引き続きご応募いただきたいと思いました。

この素晴らしい入賞作の原画展をたくさんの子どもたちや来館者の皆さまにお楽しみいただきたいと思います。皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

画像:チラシの表紙画像(拡大画像へのリンク)

たくさんのご応募ありがとうございました

(画像クリックで拡大 290KB)

第9回三鷹市星と森と絵本の家回廊ギャラリー展示絵本作品公募 募集要項

募集テーマ

「天体」「宇宙」をテーマにした絵本を想定して描かれたもの。フィクションまたはノンフィクションの絵本で、科学絵本、写真絵本などジャンル、手法は問わない。

募集期間

令和4年4月1日~15日

選考委員

  • 絵本研究家・作家 広松由希子氏(選考委員長)
  • 国立天文台 縣秀彦氏
  • みたか・子どもと絵本プロジェクト連絡会代表 小谷奈保子氏
  • おとな絵本ラウンジ代表 梅澤尚子氏
  • 三鷹市星と森と絵本の家 館長

このページの作成・発信部署

スポーツと文化部 芸術文化課 星と森と絵本の家
〒181-0015 東京都三鷹市大沢二丁目21番3号(国立天文台内)
電話:0422-39-3401 
ファクス:0422-39-3402

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