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健康コラム「糖尿病治療の進化」
作成・発信部署:健康福祉部 健康推進課
公開日:2022年5月13日 最終更新日:2022年5月13日
糖尿病治療の進化
今でも糖尿病と言われると嫌だなーと感じる人が多いようです。それは、「糖尿病になるのは食欲を抑えられない太った人」という印象のせいかもしれませんね。確かに太っていると糖尿病になりやすいですが、実際に糖尿病の患者さんがみんな太っているわけではありません。65歳未満の糖尿病患者さんでは肥満があるのは半数程度で、65歳以上でみると、肥満の患者さんは3分の1程度になります。
以前は、食事を制限して体重を減らすようにという指導が多かったのですが、最近では体重を維持しましょうということが多くなっています。自分は肥満ではないから糖尿病にはならないと考えている人がいたら、考えを変えなければなりませんね。最近、体重を減らせる糖尿病の薬が出てきて、肥満の糖尿病の患者さんには福音になっていますが、太っていない患者さんや痩せている患者さんには注意が必要です。
また、ミトコンドリアというエネルギーを作り出すことに関わっている重要な細胞の中の器官の働きが悪くなって、糖尿病になることも分かってきました。ミトコンドリアの働きは老化と密接な関係があることから、老化と糖尿病のつながりを調べる研究も進んでいます。その結果、しっかりと糖尿病を治療することにより老化を遅くし、健康寿命を延ばせる可能性が指摘されています。
糖尿病の早期発見と治療によって動脈硬化を防ぎ、腎臓の働きを守り、肝臓の状態、心臓の働きを正常に維持することが長く元気にいるために非常に重要です。糖尿病を恐れずにしっかり治療して、健康寿命を楽しみましょう。
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